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髪を通して世界探索をする、とある美容師の研究日誌 — Field Notes from a Hairdresser's Lab

FILED BY MASASHITT

現役美容師・29年目。サンフランシスコを拠点にヘアサイエンスとエフィラージュカットを探求しながらHair Caffe Labを運営。「科学と非科学、ハイクラスとストリート」—その交差点に挑み美容に留まらない知見と私見をマイペースに綴ります。/29-year hairdresser based in San Francisco. Exploring hair science and the Effilage technique while developing Hair Caffe Lab. Navigating the intersection of science and intuition, high-end and street — writing it all down at my own pace. About this lab →

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衝撃と落胆|美容室でのヘアーカラーの現状とダメなサロンの見分け方

2017-10-20 By masashitt カテゴリビヨウシ関連タグ:美容師技術の事

美容室で行うヘアーカラーの現状

美容室でプロに頼む、ヘアーカラーの大きなメリットとは?

先日、僕の好きな中村さんがこんな記事を書いていた。

The honest 《正直者》 : ヘアカラー専門家 ナカム こと 中村太輔 公式ブログ

つまり、多くの美容室が、一番簡単にできる出来るはずの種類のダメージ対策を怠っていると。

素人様の為に簡単に説明しますと、家で薬局で購入したホームカラー用の薬剤で染めたことがある人はわかると思うのですが、ヘアーカラーには【1剤】と【2剤】と言われる2つの薬剤が有りまして、この2つを使用する直前にミックスして髪に塗布します。

実はこの時、【2剤】の方を数種類使い分けることで、ヘアーカラーの薬剤の最低限のパワー調整が出来る仕組みになっていて、各メーカー2〜3種類の2剤をちゃんと発売しています。ドラッグストアで買うホームカラーはこの2剤の使い分けが出来ない事がダメージを増加させている大きな要因の中の1つと言えると思います。

その点で大きく異なるのがサロンカラーな「はず」なのです。サロンカラーではメーカーが複数種類の2剤を発売しているので、根本、中間、毛先と、髪の状態や希望の色味に合わせて2剤を使い分けるのがプロが行うヘアーカラーの

基礎です!!!!!

さすがに美容師であるならば誰でも知っているであろうレベルの基礎中の基礎なので、さすがにどんなに低価格サロンや意識の低いサロンであってもここをサボるって事はないでしょうと、こう思っていました。

思っていたので、お客様からわりとよく聞かれる質問、『低価格サロンのカラーと、そうでないサロンのカラーと、何が違うのですか?』という問いにも、1剤は違うかもしてませんね〜という感じでお答えしていました。

だって2剤なんて、ただ混ぜる時に変えればいいだけですから…さすがにサボらないでしょと、こう思っていたのです。

そんななかこの中村さんの記事を見て、

『うっそ〜!!!さすがに無いんじゃないのかなぁ〜あるのかな〜〜〜こんなサロン』と思っていました。

 

美容室でのヘアーカラーの衝撃的な現状

その数日後です。たまたま手の開いている時間に、ディーラーさんがカラー剤のメーカーさんと一緒にご来店くださいました。最近のヘアーカラーに関するガチンコトークをメーカーさんと楽しんでいたわけですが、そんな中でヘアーカラーのバッファ(アルカリを弱めること。これも重要なダメージ対策で、2剤の使い分けよりはワンランク上の対策になるのかな?)の話になりました。僕がバッファについて色々話ししているとメーカーさんが言いました。

メーカーさん『バッファのことまで考えてくださっているなんて…素晴らしいです。』

僕『え…。というより何故最近のカラー剤はバッファ関連のアプローチが無いのですか?』

メーカー『2液の使い分けも怪しいサロンさんが多いですので…(^^;)』

僕『…!??!!??  それでは出しても売れないですよね…(^^;)』

メーカー『・・・・・。(^^;)』

僕『ディーラーさんは、材料を卸しているわけだからサロンがどう2剤を使っているかわかりますよね?どうなんですか?現状は??』

ディーラーさん『そうですね〜…汗  (モゴモゴモゴ)』

僕『・・・・・どうなのよ!!!』

ディーラーさん『4.5%(←2剤の種類)1種のサロンさんも・・・多いですね。。。(^^;)』

僕『・・・・・(白目)』

中村さんはこうも書いている↓

下手すりゃ9割近くの美容室は根元に塗った薬を ビューんと伸ばしているかもしれない現状…  :(;゙゚’ω゚’):
きゅ、9割・・・10件中9件のサロンはこんな仕事をしている可能性もある。。。って事か・・・。この記事を最初に見た時はさすがにそれは言いすぎじゃないかなと思ったのですが、上記のようにディーラーさんの話まで聞いちゃった後には、これはあながち大袈裟でも無いのかもしれないなと。そう思いました。

では、お客様はどう見分けたら良いのか?

もう怒り通り越して、悲しくなってきます。確かに在庫後少なくて済むのは経営としては助かることですし、忙しいサロンワークほど薬剤を複数作る事にわずらわしさを感じる事もあるでしょう。しかしですね、お客様は【ホームカラー】という手段があるにも関わらずあえてサロンカラーを選択してくれているわけです。
そんな中こんな仕事をしているっていうのは…サロンの信用を通り越して業界全体の信用すら落としかねないとても悲しすぎる現状だと思います。
中村さんが書いている、この塗り分けをしていないサロンの見分け方をここにも貼っておきます。
全頭塗るなら、最低でも2つのカラーカップが用意されていなければおかしい。
これです。つーか…基本中の基本過ぎてもうショックすぎます。
もう少し具体的に書いてみます。
例えば今の時代であればサロンにヘアーカラーをオーダーする時、既になんらかのヘアーカラー履歴がある人が多いですよね?その場合、【根本の手付かずの黒髪の部分】と【以前にカラーリングを施してある、ヘアーカラー履歴のある部分】の2色以上に分かれていると思います。この状態の髪全体(根元から毛先まで全て)にカラーリングを施す場合、
最低でも2種類の薬剤を使わないとおかしい
という事です。このオーダーなのにも関わらず用意されている薬剤カップが1種類しかない場合は、そのサロンは悲しい施術方法を選択している可能性が高いですよ〜という事ですね。
お客様は本当に気をつけてみてみるべきだと思います。こんな染め方では、カラーリングを楽しむほどに髪がボロボロになっていくだけです。

カテゴリビヨウシ 関連タグ:美容師技術の事

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