『旅する音楽』というTV番組がある。
http://www.bsfuji.tv/tabiongaku/about.html
そのタイトルに惹かれて、
前回の放送の時に初めて見て
心が芯から震えた。
人類の生活と常に共に歩んできた音楽。
この番組の一番の醍醐味は、
ポピュラーミュージックではなく
世界各地の文化に寄り添って受け継がれてきた
ビジネスからは程遠い
ほとんど生産性のない? ような音楽たちに
フォーカスして、旅をする。
うまく言えないが、そのような類の音楽は
より【血】の臭いのする、
血が騒ぐ音楽 なんだよね。
沖縄にもこの様な旋律があり、
初めて受けた衝撃は忘れない。
DNAに何か刻まれているのかな?
と思うような、血が騒ぐ と比喩される
あの不思議な感覚。
大音量で見てると毎回、
意識が遠くなり音に入り込む自分がいる。
音楽の、説明のしようもない不思議なパワーが
ヒシヒシと伝わる。
ぼくの主観だけど、
必ずどこの音楽も、哀しみを含む。
1つは辛さ、哀しみを乗り越えるために愉快だったり、
1つは哀しみをそのまま表現したり・・・。
こんな事まで感じられるのは、
文化やルーツと並べて見せてくれるこの番組ならでは。
そして、映像も素晴らしい!
最近のTVは面白い番組が増えてる。
この番組を見ていると、
日本人って音楽から遠い人種だなぁ、と
とても寂しく思う。
彼らにとっての音楽は限りなく 日常 であり、
食事みたいなもんなのだろう。
僕達にとっての音楽は、
その一つ外にある。人によっては2つ、3つ外?
ちょっと、残念に思った。
死んだ宮城のじーちゃんが毎晩、本当に毎晩独りで演奏していた、
何ともいえない音色のアコーディオンを思い出した。
あれこそが【音楽】だったんだなと、思う。
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