• Skip to primary navigation
  • Skip to main content
  • Skip to primary sidebar
  • Skip to footer
  • TOP
  • FIELD GUIDE
  • HAIR WORKS NOTES
  • LAB NOTES
  • ESPRIT 3.0
    • MANIFESTO
  • ART/CREATION
  • ESSAY
  • ARTIFACT

interior lab LOG

髪を通して世界探索をする、とある美容師の研究日誌 — Field Notes from a Hairdresser's Lab

FILED BY MASASHITT

現役美容師・29年目。サンフランシスコを拠点にヘアサイエンスとエフィラージュカットを探求しながらHair Caffe Labを運営。「科学と非科学、ハイクラスとストリート」—その交差点に挑み美容に留まらない知見と私見をマイペースに綴ります。/29-year hairdresser based in San Francisco. Exploring hair science and the Effilage technique while developing Hair Caffe Lab. Navigating the intersection of science and intuition, high-end and street — writing it all down at my own pace. About this lab →

  • CONTACT
  • ABOUT
現在の場所:ホーム / LAB NOTES / S-7 Development Notes #5|テストバッチから、サロンの現場へ

S-7 Development Notes #5|テストバッチから、サロンの現場へ

2026-08-10 By masashitt カテゴリLAB NOTES

← 前回の記事:S-7 Development Notes #4|科学が説明できなかった、現場の勘

前回の話には、続きがある。泡の軸と、洗い上がりの軸。ふたつの柱が見えて、処方は「実験」から「形」になり始めていた。

そして2025年の7月末。僕は初めて、1000gのバッチを作った。

200gのビーカーが、1000gになった。数字にすれば、ただそれだけのことだ。でも、僕の中では大きな線をひとつ越えた感覚があった。200gは「実験」の量だ。自分の髪で試して、ダメなら流して終わり。でも1000gは、サロンのシャンプー台に置く量だ。つまりこのバージョンから、S-7は僕ひとりの髪ではなく、お客さんの髪に触れるかもしれない液体になった。とゆうことだ。

下げてみて、初めてわかった

実はこのひとつ前の試作で、僕は泡のもちもち感を支えていたある成分の比率を、少し下げていた。毎日使えるデイリーに向けて、処方全体をマイルドな方向へ寄せていく過程での調整だった。

結果は、すぐに手が感じ取った。

もちもち感が、足りない。

洗えてはいる。問題は無い。でも、手が覚えているあの泡じゃない。…ここまでこの日記を読んでくれている人なら、もうお分かりだと思う。そう、また手の感覚の話だ。笑

それで1000gのバッチでは、この比率を元に戻した。ただ「戻す」とゆうのは、後退ではない。下げてみて初めて、その成分が泡の質感のどこを支えていたのかが、はっきり分かった。逆に言えば、一度下げなければ、この確信は一生手に入らなかったと思う。

「8割型これでいける」

出来上がった1000gを、サロンで使い始めた。

当時のメモが残っている。

かなりいい感じ!泡のもちもち感向上した。お客に使うのにも8割型これでいけるけど、頭汚いとかなり量必要。でも手には優しい感じする。

当時の所感メモ・抜粋

8割型。これが当時の正直なところだった。完璧じゃない。皮脂やスタイリング剤がしっかり残っている髪だと、泡がすぐ消えて、量が必要になる。マイルドに寄せた分の、わかりやすい弱点だった。

それでも、現場に立たせた。完璧になるまで研究室(とゆう名のサロンの片隅)に置いておくこともできた。でも、サロンで毎日使わないと見えないものの方が、圧倒的に多い。それに、洗っている時の感覚だけが全てではない。洗い流し、コンディショナーの乗り方、乾かしやすさ、乾いた後の感触… こうやって並べてみたら、全然8割じゃない!!!4割くらいだ!笑 でも感触的には大きく進んだ実感はあった。

手には、優しい感じがする…

そして、大きな前進がここ。強く求めていた事。

メモの最後の一文。「でも手には優しい感じする」。これは、申し訳ないけど、正直なところ、僕のためのシャンプーだから…。

美容師の手は、一日に何度もシャンプーをする。お客さんは1日1回でも、僕らは毎日、何人分も。手荒れは美容師の職業病みたいなもので、アシスタント時代に手がボロボロになって辞めていく人を、僕は何人も見てきた。

だから、毎日使っても手が悲鳴を上げない。これは僕にとって、泡のもちもち感と同じくらい…いや正直、それ以上に切実な願望だった。

考えてみればシャンプー剤にとって、美容師の手肌とお客さんの頭皮は、同じ状況にある。洗う側の手と、洗われる側の頭皮に、同じ液体が同じ時間だけ触れている。マイルドに寄せた設計の意味を、レシピのノートの上ではなくて、自分の手が先に教えてくれた。

このときの「手に優しい感じ」が、のちのちS-7の背骨になっていく。

一本で、全部やらない

じゃあ、弱点の「洗浄力の物足りなさ」はどうするのか。

当時のメモには、こう続けてあった。「これと強いのとで使い分けたら営業でもこれで良いかもしれない」。

一本で全部をやらせない。汚れがしっかりある日は、強いものを使えばいい。毎日の大半の洗髪は、マイルドなこれでいい。むしろ毎日洗うものだからこそ、強さより優しさに振る。

S-7の「7」は、週7日の7だ。この設計思想の原型は、本だけを読んでいた頃から、僕の中ではずっと固まっていた。当時はまだ、名前すら無かったけど。

テストバッチが、現場に立った

200gの実験が、1000gになって、サロンの現場に立った。

ここから先は、足したり、引いたり、また足したりの長い旅が始まる。良かれと思って入れた成分が外れていったり、一度消えたものが戻ってきたり。次回は、その「試して、使わないと決めた成分たち」の話を書こうと思います。

入れる判断より、入れない判断の方が、たぶん難しい。何でもかんでもてんこ盛りな昨今の化粧品業界に、僕はシンプルさと優しさで、真っ向からぶつかる覚悟でいた。


🇬🇧 English version → https://masashitt.com/2026/08/10/the-first-1000g-batch-en/

S-7 デイリーシャンプーは、いま発売に向けて最後の調整をしているところです。開発の続きと、リリースのお知らせを受け取りたい方は、Waitlistからどうぞ。

🧴 S-7 is currently in final development. Join the launch list here →
https://haircaffelab.com/products/s-7-daily-shampoo

カテゴリLAB NOTES

→ このサイトの歩き方を見る(Field Guide)

全カテゴリ・日英両記事の目次

最近の投稿

  • S-7 Development Notes #5 | From a Test Batch to the Salon Floor 2026-08-10
  • S-7 Development Notes #5|テストバッチから、サロンの現場へ 2026-08-10
  • S-7 Development Notes #4 | The Salon Intuition Science Couldn’t Explain 2026-06-10
  • S-7 Development Notes #4|科学が説明できなかった、現場の勘 2026-06-10
  • S-7 Development Notes #3 | Same Foam, So Different 2026-06-08
前の投稿: « S-7 Development Notes #4 | The Salon Intuition Science Couldn’t Explain
次の投稿: S-7 Development Notes #5 | From a Test Batch to the Salon Floor »

Reader Interactions

コメントを残す コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


最初のサイドバー

はじめての方へ

→ サイトの歩き方(Field Guide)

made by hair caffe lab

No.115 Leave-In Treatment Mist
軽仕上げ。デイリーケア・熱保護

No.215 Leave-In Treatment Mist
広がり・うねり対策 強化版

Hair Caffe Lab → Hair Caffe Lab

Past posts

沖縄県金武町 kin town okinawa japan

Kin town.

2017-08-18

… Read More ... about Kin town.

California hair stylist

California / San Francisco で働きたい美容師・理容師 さん、相談にのれます

2021-04-30

2023/07/23 … Read More ... about California / San Francisco で働きたい美容師・理容師 さん、相談にのれます

沖縄県金武町 kin town okinawa japan

今日から新しいブログHPスタート

2017-08-19

移転ほぼ完了。 今日から新しいブログHPスタート。 2007年から http://blog.fire-head.com/ で続けてきたinterior lab BLOGですが、この度こちらの … Read More ... about 今日から新しいブログHPスタート

台湾 台北 taiwan taipei

2018台湾旅行記〜その1〜 旅の目的

2018-02-12

2018年1月の末、台湾に行って来ました。 今回で3回目の台湾。 盟友と未来会議をする為に集合。三度目の台湾へ。話をするだけで実りになる貴重な仲間だけど、全員ガキの頃はそれはまぁ、酷かったなぁ〜 … Read More ... about 2018台湾旅行記〜その1〜 旅の目的

sunflower ひまわり 向日葵 沖縄 北中城村

sunflower

2018-02-21

Nikon Df Ai AF Nikkor 35mm f/2D … Read More ... about sunflower

Tags

apple (1) English Post (11) FIREHEADの事 (33) FIREHEADオープンまでの記録 (47) GenesisFramework (1) USA (6) WordPress (1) アウトドア (1) クルマ (3) サンフランシスコ (6) タイ (4) ヘアーカラー (1) マネー (4) ライフスタイル (53) リナティラについて (19) 健康と食事 (2) 写真 (21) 台湾 (14) 子育て (2) 旅 (23) 映像・動画 (5) 海外移住美容師 (4) 知的好奇心放浪記 (9) 美容室経営の事 (35) 美容師技術の事 (56) 英語学習 (1) 読書 (1) 買い物 (16) 音楽 (2)

Footer

→ サイトの歩き方(Field Guide)

【カテゴリー】

  • TOP
  • FIELD GUIDE
  • HAIR WORKS NOTES
  • LAB NOTES
  • ESPRIT 3.0
    • MANIFESTO
  • ART/CREATION
  • ESSAY
  • ARTIFACT
  • CONTACT
  • ABOUT
Hair Caffe Lab

Hair Caffe Lab

San Francisco  ·  Est. 2025

→ haircaffelab.com

© 2008–2026 | interior lab / masashitt