前回からの続きです。
起床。今日はいよいよ美容室へ…。
— masashitt™ (@masashitt) 2018年6月30日
『おはようございます!今日は図々しいお願いを受け入れてくださり、本当にありがとうございます!ベストを尽くしてカットします。よろしくおねがいします!』
いよいよ始まる、海外で初のサロンワーク
お世話になるサンフランシスコの美容室、Hair Caffe。
この日は8人のスタイリストが出勤していました。皆様すごく良い方ばかりで、スタッフ同士の中の良さも、入ってすぐに伝わりました。
まず朝の掃除を手伝わせて頂きつつ、営業の流れを教えて頂き。シャンプー、スタイリング、使っている商品、などなどの確認から・・・。
※以下、サロン内での写真は全て、Hair CaffeメンバーのMasaさん(僕と名前一緒笑)のライカで撮って貰ったものです!自分ではシャッターきる余裕なんて全然なかったので、記録に残せて心から感謝です!
初めての海外のサロンで、初日から予約はギッシリ7名様・・・
オーナー:『マーシー、予約ガッツリ詰まってるからね。いきなりキツイかもしれないけど、頑張って!』
予約表をみると・・・Masashiの欄に、ぎっしりカットの予約が7名様・・・。失神しそうになりました。自分のサロンでも、一日7人斬るってそうそうありません!!!(FIREHEADのHair Caffeも、掛け持ちしませんから。)他のスタイリストも予約ギッシリ。とんでもない忙しいサロンであることがひと目で分かりました。
僕『めちゃくちゃ忙しいですね・・・』
オーナー『そうなんよ〜平日も週末も関係なく、もうずっとこんな感じよ』
僕『(ぐ、、、うへぇ・・・・)凄い。。。』
しかもそれでいて、メニュー表をみてすぐにわかることですが、単価がめちゃくちゃ高い…。とんでもないサロンに来てる感がヒシヒシと伝わってきて、さらに緊張は高まります。
時間はどんどん過ぎる。開店時間の10時が・・・。
キタ。
この先は、正直、事細かに鮮明に書けるほどの記憶がありません。『とにかく時間内にキッチリ、サロンの看板を汚さない仕事をする!!!』この一点だけに全精力をそそぎ、エフィラージュカットで勝負してきました。
ただ、1つだけ、はっきり言えること。
今まで味わったことのない高揚感
これです。極限状態で仕事をしましたが、周りをみると皆一緒。とても忙しいサロンです。ヘアースタイルのクオリティーで勝負しているサロンなので、会話も少ない!!!スタイリスト8人もいてしかも満席なのに、一瞬不安になるくらい『しーーーん』としている瞬間もあるほど!それくらい全員が仕事に、ヘアースタイルを創る事に集中している。お客様もそれを受け入れている。そして笑顔で帰る。凄いなと思いました。少なからずその中に入り込んでるんだなと、そう考えたら自分の集中力も更に増します。
そして、様々な人種のお客様をどんどん仕上げていく。
『まさに、世界のステージだ・・・』
これは僕の長年の夢でしたし、実際に全人種と勝負しているチームに入れてもらって仕事をしてみて、その興奮と高揚感は当初の予想を遥かに超えるもので、営業終了後も頭は真っ白。
正直、今も、この経験をうまく綴りたいんだけど、いつもみたいに文章も出てこないし、この興奮を人に伝えたいのだけれど、表現できないんです!!!!未だに!
こんなの、生まれて初めてです。
きっと、それくらい得るものが多すぎた。パンクしているのかも。そして、もうこれは無理に整理して人に伝えやすくする必要もないのかなと。少しずつ、そう思ってきてます。うまい表現が見つからないのですが、『心で感じた』といった感じです。ガッツンガッツン感じました。でも、それが一体何だったの?教えてよ〜 って言われても、うまく説明できないんです。それは、簡単に具体的な言葉にできるような、姿形のハッキリとしたものではなく・・・。でも、心には物凄く深く刻み込まれています。
具体的な細かい点で言えば、
- 髪質の違い
- 髪の日々のお手入れの違い
- 席に座った時のオーダーの(カウンセリングの)空気感の違い(日本よりざっくり感)
- 言葉の壁の大きさ(これは今回で予想以上に凹みました。英語をマスターしたい!)
- などなど
色々ありますが、一番の大きな収穫は、そういった具体的なものじゃない気がするのです。
あらゆる人種が行き交う、世界的を股にかけて仕事する人たちが集まる街での、高単価のサロンワークの醍醐味を、テレパシーみたいに、心で受け取りました。
明確になった、大きな課題
かなり凹んだ部分もありました。
ヘアーサロンで髪のお手入れをして、仕上がりに喜んでくださっているお客様はお帰りの際のその表情でわかります。今回こんな見ず知らずの男に、本当に素晴らしいステージを用意していただき、あらゆる面で全力で勝負してきましたが、帰りのお客様の表情を見るともう全然駄目で・・・。全てが【普通】レベルだったなと痛感しています。悔しいです。
この点の改善点としてもう明らかに明確なのが・・・
徹底的にスキルアップの必要がある、英語力
そう、英語力です。今までどの渡航先でも殆どのコミュニケーションは英語で、正直、普通に旅する時の買い物、交通機関の利用、宿泊施設でのやりとり、などでは、今の自分の英語力でどうにかなっていてしまっていました。
ですが、【今回お客様の料金を頂いて仕事として現地の方に触れる】という経験をしてみて初めて浮き彫りになった事実。それは、僕のヒアリングの適当さ!!!!です!!!!これを本当に痛感してかなり凹んでます。
今までの旅先でのコミュニケーションは、なんとなく要点を理解できれいればどうにかなりました。しかし仕事となると一語一句聞き逃し、聞き間違うわけにはいかず!しかも髪を切るわけですから、オーダーのキャッチを失敗するわけにはいかない。そう思うと、言ってることはある程度理解できても、ちょっと不安、という様なシチュエーションばかりで・・・他のメンバーに通訳のフォローに回ってもらうわけです。皆忙しいのに、もうこれが申し訳ないのなんの・・・。
技術もさることながら、もう少しきっちり英語力を上げていかないと!いきたい!!!と、かなり切実に感じています。
そうすることで、さらにお客様のリクエストの細かいニュアンスを掴むこともできるでしょう。
そして、サンフランシスコでは多くのお客様が、
『How do you think?』(『あなたはどう思うの?』)と、聞いてきます。これが、日本よりはるかに多い頻度で聞いてきます!!!つまり、プロフェッショナルとしての意見を頻繁に求められます。
何より強く感じた、プロフェッショナルとしての提案がバシっとスマートに出来ないもどかしさ!!!もう悔しくて悔しくて・・・。泣きそうでした。
英語の勉強はマスト!!!大きな課題です。
サロンワーク初日、部屋に帰宅後のリアルタイムツイート
帰宅しました。自分ちじゃないけど…。もう、僕は奇跡の男かもしれないと今本気で思ってます。今日正式にアウトプットの許可がおりたのでwebで話ししますが、渡米前にサンフランシスコの日本人が経営している美容室に突撃メールをしまして…。『図々しいのは承知でお願いします
— masashitt™ (@masashitt) 2018年7月1日
が、雑用なんでもしますのでタダ働きさせてもらえないでしょうか?』って。(プロフのブログに全文掲載してます)そしたら驚愕の展開で、タダ働きオッケーどころか『やる気ある人は誰でもウェルカム。勤務できる日がハッキリしたら予約入れておきますよ』ってゆうとんでもない
— masashitt™ (@masashitt) 2018年7月1日
返事が返ってきて…渡米まで、いや、昨日まで、楽しみと不安と緊張と武者震いと…もう全てがぐちゃぐちゃに入り混じって久々に結構死にそうでした。今日はその日で…サンフランシスコの美容室で、1日で7人斬った。容赦なく予約詰められてた。
— masashitt™ (@masashitt) 2018年7月1日
それはもう言葉では到底言い表す事のできない世界の舞台に初めて立った感満載のサロンワークでした…女の子達のオーダーの違い、英語の未熟さ、チームワークの大切さ、仕事の楽しさ!!!もう今頭真っ白で整理不可能。しかも行ってみたらとんでもないサロンで、
— masashitt™ (@masashitt) 2018年7月1日
サンフランシスコでも今ぶっちぎって忙しい物凄いサロンだった…。売上なども包み隠さず全部教えてくれたけど、本当にとんでもないレベルのサロンだった…。Ahhh…自分の直感の恐ろしさ。サロンのオーナーも言ってくれた。『よくここを見つけたね』って。
— masashitt™ (@masashitt) 2018年7月1日
行って本当に良かった。また、整理してちゃんとまとめます。1つだけ確かなこと、日本だけ見てたらダメだよ!!!!!世界は広い。美容師じゃなかったら、こんな交流絶対に出来なかった!死ぬほどクタクタだけど、いまだに超興奮してる!!!素晴らしい出会いに感謝!!!
— masashitt™ (@masashitt) 2018年7月1日
そして、エフィラージュカットやってなかったら絶対にここまでたどり着けなかった。エフィラージュにはもう感謝しかない。お世話になったサロンもドライカットに取組んでいるサロン。ドライカットが繋いだ出会いとも言える。滞在中あと1日サロンワークします!
— masashitt™ (@masashitt) 2018年7月1日
世界に出て感じる、日本の現状
お世話になったHair Caffeは、料金はかなり高額ですが、それでも若いお客様も沢山来るし、サンフランシスコの街を歩いていても感じますが、活気、笑顔、勢い!そういった類ものもが、もう根本的に、今の日本とは違います・・・。正直、ここには、日本人として残念さも感じます。
そしてこの感覚、最近訪れた、台北、バンコクでも感じました。
でも、東京ではそうゆうパワーを最近は感じられません。
残念だなぁ、悔しいなあ、なんでかなぁ・・・と、思います。
若い人にこそ、世界を見て欲しい
まず大切なのは、やはり【出る】ことだと思います。決まった枠の中だけにいると、こういった事にも気づけません。こうして出る事ではじめて、自分の環境を俯瞰的に見ることが出来ます。当然、日本の良さも再確認します。自分の生き方は自分で選べるのに、その選択肢が5つしか無いのと、100あるのと、どちらが良いと思いますか?と。そうゆう事だと思います。
僕には子供がいるので、親としても、こういった観点を大切に生きる事は、子供への責務だとさえも感じます。そして必ず伝えて、自分の未来を自分の希望通りにクリエイトできる、そうゆう人間に育ってほしいと願います。
さて、次回はサロンワーク以外にも様々あり、もう涙するくらいの、交流について綴ります。Hair Caffeの人たちの温かい迎え入れと、僕の無謀なメールが生み出したその後を、記録します。
続く
コメントを残す