俺は全然好きでも何でもなかった。
キャンディーの事なんて、考えた事もないし。
自分で買おうと思った事もないし、
もっと言えばその存在を意識した事もなかった。
子供ころから・・・・。
だいたいクチにしても、少しも腹は満たされない。
成長期の俺にはその時点で魅力なし。
大人になると、甘い物をあまりクチにしなくなった。
食す機会なし。
そんな俺が、最近ふとした事をきっかけにキャンディーをクチにした。
舌でクチの中をコロコロと転がす。
すると硬いキャンディーが歯に当たって、
俺にしか聞こえない何とも言えない音が、脳まで直で響く。
ふーーーーん。
キャンディーか。
コロコロコロコロ。
舌の色々な部分に当てながら、
ころころころ。
たまに歯に当たる。
コツッ
違うな
コッッ
みたいな、不思議な響きを耳を介せずに脳で受ける。
ふーーーーーーん。
なんか面白くなって、
連続でもう1つ口にする。
ころころころころ
舌でいたずらする。
少し目を閉じる。
んんんんん
舌で遊んでるうちに、気付く。
舌の部分によって感じる味が違う。
おーーー。
キャンディー。
実はけっこう大人の嗜みか?
と思ったら、急にテンションが上がった。
腹は満たされない。
味覚と嗅覚とコツコツ。
これ・・・・・・ヤバイな笑
チェルシー。
昔からあるよね。
みんな食べた事あるチェルシー。
意識を研ぎ澄まして食べてみた。
うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ~~~~~~
や、ヤバイ・・・・
俺、しらふだけど、ヤバイ。
これは完全に意識レベルの問題だ。
ここが人生の醍醐味だ。
皆の者、針に糸を通す時くらいの高い集中力と意識レベルで、
チェルシーしてみるんだ。
バタースカッチなんで、本当にヤバイぞ。
全身がとろけてそれこそ
【バター ス カッチ】
しちゃう。
だいたいスカッチって、何?
そして、そんなトリップタイムも束の間。
キャンディーの寿命は短い。
なんとも刹那な、儚さの結晶、キャンディー。
これを読んだら、次から変わるよ。
キャンディーが。
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追記
この記事発端の、
【スカッチまとめ】
http://togetter.com/li/195054
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